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レントゲンあれこれ

毎年2回のチェックアップと歯のクリーニングを欠かさないおかげで65歳になってもこの通りほとんど自分の歯ですがレントゲンだけは嫌いです。レントゲンを簡単にすます事はできませんか?(米国在住)

皆さんがよく歯科医院で見かけるレントゲンには口の中に入れてとる小さいフィルムと口の外にある大きいフィルムの2種類があります。

■ バィトウィングとPA
小さいフィルムにはバィトウィング(咬翼法、写真1)やPA(標準法、写真2)があります。これらは歯や歯茎の状態を精査するための適しており僅か0.5mm位の小さい虫歯も発見可能です。このようなごく初期の虫歯であれば一回の治療ですみ麻酔さえ不要な事もあります。また歯槽膿漏(歯を支える骨を溶かす)や根先病巣(歯の中で虫歯が進み菌が繁殖した結果歯の神経を感染させ歯や骨を蝕む)の診断にも不可欠です。

写真1

写真2

■ FMX

写真3
一本の歯をあらゆる角度から撮影すると虫歯と歯槽膿漏の見逃しが少ないために2-3年に一度FMX(Full Mouth Survey X-Rays、全顎法、写真3)をとります。これはバィトウィングとPAのコンビネーションで約20枚程度とります。FMXは日本ではあまり行われていないようですがアメリカでは標準的な方法です。例えば歯槽膿漏の処置(歯茎の深部の歯石除去や歯槽膿漏手術など)のため保険請求にはFMXがないと保険会社に支払拒否されがちです。
同様に虫歯のためにインレー(金や陶材を歯に詰める事)やクラウン(金や陶材歯で歯をかぶせること)を入れる時に保険請求するにはバイトウィングやPAが必要です。FMXはフィルム枚数が多いため多少の不快感を我慢してもらいますが歯を長持ちさせる為の早期発見には正確な診断が必要です。

■ パノラマ法

写真4
パノラマ法(写真4)は単語から想像がつく様に顔や顎の全体を診るのに使われます。フィルムは口の外にあり機械が頭の周りを動く方法で患者さんは快適です。親知らずの抜歯、矯正、インプラントや顎関節症のスクリーニングによく使われます。しかしながらシャープさに欠けるため小さい虫歯を見つけたり歯槽膿漏の精査はできません。つまり虫歯や歯槽膿漏治療の保険請求には向かないという事です。
 写真1 白矢印で歯間部の虫歯が見える
 写真2 白矢印で歯間部の虫歯が見える
 写真3 FMXでは虫歯と歯槽膿漏が精査可能
 写真4 写真1,2では見えた虫歯がここでは見えない。
     上下顎の全体像が良く見える
 




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